みちのく潮風トレイル &キャンプハイク ・日本最長のロングトレイル

みちのく潮風トレイルをご存じですか?こんにちはトレイル好きのみなさま!みちのく潮風トレイルは東北にある全長1000kmの日本最長の超ロングトレイルです。今回は日本最長のロングトレイルでキャンプ泊をしてみたので実際の体験談を踏まえて紹介していこうと思います。ロングトレイルに興味がある方は是非チェックしてください!


海を横に歩く景色は絶景でした

ロングトレイルとは?みちのく潮風トレイルについて

まずみなさん、ロングトレイルという単語をご存知ですか?トレイルとは山道や自然道の事をさし海外ではどこにでもあります。ロングトレイルとは距離が長い自然道の事ですね。日本ではトレイルという言い方は有名ではないですが山道や自然道は昔からありますよね。

昔の日本人は山道などを長距離の移動に使っていました。全国各地に旧道と呼ばれる山道や自然道が点在しています。100年前には電車も自動車も存在しないので、移動には徒歩か馬で向かう必要がありました。

みちのく潮風トレイルとは?

現代ではロングトレイルで歩いたり、走ったりまたは旅をしたりしてそれぞれ違う楽しみ方があります。みちのく潮風トレイルは東日本大震災の復興目的で環境省が設定して作った事もあり、現在でも2013年に起こった東日本大震災の津波の被害の大きさを知ることができる唯一のロングトレイルです。

実際の影響などを日本人として実際の津波の被害がどれほどのものだったかを自分の目で確認することもできます。実際に僕はそれを目的として今回みちのくトレイルに挑戦しました。

現在日本ではトレイルブームと言っても過言ではないくらい多くの方がトレイルでのアクティビティを楽しんでいます。トレイルランやキャンプハイクという言葉を聞いたことはあるのではないでしょうか?

実は日本にはロングトレイルでいえば有名なものだけでも30以上あり日本全土を繋ぐJAPAN TRAILという合計距離10000kmにもなるロングトレイルを作る計画も進行しているほどです。


みちのく潮風トレイルの詳細

みちのく潮風トレイルは青森の八戸から福島の相馬まで続いていて各10パート(10分割)に分かれています。各パートごとに特色があり、島々を歩くところや、都心部を歩いたり山や海沿いを歩いたりと様々な体験ができるようになってます。

事前にネットでトレイルマップというものを購入でき、そこに給水場や休憩場の記載があります。また各ポイント事の距離もトレイルマップに記載してあるのでそちらを見て事前準備をするのがいいと思います。

無料のGPSデータもオフィシャルサイトにあるので、経験者や慣れている方はトレイルマップの必要はないかもしれませんね。(トレイルマップの購入が推奨されています!)

*注意点として、キャンプ泊をしながらゆったり旅をしたい方は、思ったほどキャンプ場や野営地が少ないので宿泊を全てキャンプ場にすることは不可能だと思います。僕は2、3日間ごとにキャンプ場と宿を利用して他の日は野宿で過ごしました。*野営する際は私有地の場合は許可が必要になります

休憩やトイレに関してですが、水場やトイレは多く点在(コンビニやトレイルマップに記載の休憩所あり)しているので(自販機もありますし)水不足にはならないので水分補給に関しては問題ないです。

環境省のウェブサイトに詳細が書いてあるので興味がある方はこちらもご覧ください↓↓

https://tohoku.env.go.jp/mct/

公式のオンラインショップからトレイルマップとグッズを購入する事ができます!

https://trailgate.jp/


今回歩いた区間と詳細

今回はみちのく潮風トレイル途中にある仙台の野蒜(ノビル)駅から出発して石巻、牡鹿半島、女川、南三陸町まで歩きました。最後はバスで気仙沼駅まで行き、1日だけ観光をして旅を終わりとしました。全10パートあるうちの使用したのは9、8、7番のトレイルマップです。

区間で言うと宮城県の仙台市から北上し南三陸町までの区間です。

今回歩いた期間について

今回は2週間で約250kmを歩きましたが雨の日も多く雨具などの装備が必要でした。季節は6月下旬から7月の初めまででしたので本格的な梅雨の前でした!登山もしたので寒くないような服装や登山靴など必要な物は多かったです。

実際に歩いて思ったのは全1000kmをあるくには最低でも1月半~2ヶ月、要所要所の町や場所を観光しながらだと3ヶ月ほどは必要だと思います。

キャンプ場について

今回は野宿が大半でしたが、キャンプ場にも泊まりました。その中でも神割崎キャンプ場は素晴らしかったです。

地元では有名で人気なキャンプ場とのことでしたが天気が悪かったのもあり宿泊の方は少なかったです。天気の良い休日に神割埼キャンプ場でキャンプされる方は予約された方がいいと思います!

神割崎キャンプサイトのホームページはこちら↓

https://www.m-kankou.jp/kamiwari-camp/

他にもキャンプ場は何個かありましたが、予約をしていなかったり、定休日だったりと泊まれない事も何回かありました(笑)

歩いた区間の特徴について

トレイルマップNo.7、8、9のうち7と8は離島が多く、渡航するには船代や場所によっては漁師さんに連絡をとる必要があるので注意が必要です。山岳部のトレイルも含まれますが全体の10%程度です。

ほとんどは海沿いの道を歩くことになります。海沿いを歩くとわかりますが、家や建物が破壊されている状況を現地で見るといまなお津波被害の被害の大きさがいかに甚大だったのかを体感でき復興の状況についても理解できます。

海沿いという事もあり、風が大きくテント泊の際にはペグとロープが必須です。旧道やトンネルを何個も越えていくので普通は歩かない場所を歩く冒険感は満載です!

また、各トレイルセンターや観光センターの方々はとても良くしてくださり、お菓子やお水をもらったりしました!


経験者からのアドバイス

全体的な感想

今回、みちのくトレイルを歩いて思ったのは特に事前準備が重要だということです。例えば、泊まる場所は民宿などが点在してますが全日を宿泊してしまうとお金の部分でコストが高い旅になってしまいます。かといって野宿をするにはある程度の経験が必要で、人の邪魔にならない場所を探したり時には交渉したりする必要がありあますよね。

グーグルマップの航空写真を使って野宿ができそうな場所をピックアップしておく事や、トイレや水場や道の駅などの情報もとても重要です。必要ない場合は使わずに備えをしておくだけしておきましょう。

初めて行かれる方は、短い距離でいいので近くのトレイルにバックパックを担いで一度いってみる事をおすすめします。そこで装備重量や自分の1日に歩ける距離を確認するのがいいと思います。特に靴やバックパックの使用感は長距離を歩くには重要になってくるので要チェックです。

これはみちのく潮風トレイルに限らず他のロングトレイル全てで言える事ですが装備重量の確認は絶対しておいたほうが良いとおすすめしておきます!自分の限界以上の重量だと途中断念やけがのリスクが高くなることを忘れずにいましょう!

山道の中には標識がなく道路が変わるところもありましたのでGPSデータを使ったり、経験者と行くのも一つかと思います。一度、歩いた方は感覚やペース配分に慣れているので、経験者または友人と行ってみても自分の感覚だけで歩き、迷子にならないので誰かと一緒に行くのもおすすめです。

もちろんロングトレイルに行く以上ある程度、チャレンジングな事をしたい方が多数だと思いますが、自然の中なので携帯のGPSを使う場合はモバイルバッテリを、地図を使う方はコンパスや方角の感覚を持っていくべきです。

みちのく潮風トレイルは全てが自然道ではなく半分ぐらいは舗装されたアスファルトを歩くので、もし登山や自然道を歩きたくない場合は迂回ルートや違う道を選べばより安全に長距離の徒歩での旅が楽しめます!

費用とコストについて

みちのく潮風トレイルですが長距離位トレイルという性質上、制覇するのはかなりの時間がかかります。時間がかかるということは費用もかかるということです。移動費、食費、宿泊費など必要な費用は↓のようなものが主になります。

  • みちのく潮風トレイルまでの交通費
  • 事前準備時のトレイルマップ
  • トレイル時の食費
  • 船や迂回路でのバスなどの交通費
  • キャンプ場やホテル、民泊などの宿泊費用
  • みちのく潮風トレイルが終わった後の交通費

主なものでもこれだけの出費になるわけです。僕が挑戦した際はできるだけ費用を抑えましたが、それでも二週間の合計で数万円はかかりました。キャンプ自体はお金がかからないイメージがあるかもしれませんが、ロングトレイルはある程度の費用がかかることを覚えておきましょう。

時期や季節を選ぼう!

歩く季節によっては寝袋の重量や防寒着の量により重さが変わってきます。雨が多い季節では防水対策も必要です。初心者や初めて行かれる方はズバリ!夏終わりの秋がお勧めです。特に1ヶ月以上の挑戦は断然秋がいいでしょう。

冬や初春は防寒対策による必要な装備重量が増えること、春は東北なのでまだ少し寒いです笑。夏に入ってしまうと梅雨や台風で予定通りの日数で終えるのは難しいでしょう。残った秋はまさにベストなロングハイクシーズンといえますね!

以上、今回はみちのく潮風トレイルについてでした。他のブログやニュースでも情報がまだまだ少ないロングトレイルについてなので読者にとって有益な情報になれば嬉しいです!