今回記事にするのは、仙台から名古屋までフェリーで移動し、そこから滋賀県まで移動してキャンプをしながら琵琶湖一周ツーリングをしてきた貴重な体験です。みなさん、琵琶湖にはいかれたことはありますか?自然が多い滋賀県ですがもちろん沢山のキャンプ場が琵琶湖沿いにあります今回はそんな【 琵琶湖キャンプ場おすすめ 】をご紹介いたします。
1日目〜名古屋港から彦根港、六ツ矢崎浜オートキャンプ場まで
仙台から名古屋まで、太平洋フェリーで揺られること約22時間弱。そこから岐阜を掠めながら滋賀県に入り、彦根港から琵琶湖一周ツーリングキャンプのスタートです。
この日は快晴。琵琶湖沿いの国道2号線をキャンプ道具を積んだ90ccのバイクで走るわけですが、風も景色も気持ちいい。宮城県在住の自分にとっては、本当にここは同じ日本なのかと思えるくらいの美しい風景がそこには広がっていました。
山を越えてさらに移動し、琵琶湖を3分の1ほど回ったとろで、滋賀県高島市の六ツ矢崎浜オートキャンプ場に到着。初日はここをキャンプ地とします。
この六ツ矢崎浜オートキャンプ場は琵琶湖の目の前でキャンプが出来るのが最大の魅力。琵琶湖を目の前にしながら焚き火ができるように配置を決め、缶ビールを開ける。
夕食はご当地グルメの「とんちゃん」。要は味付きの鶏肉なのですが、なぜか名称はとんちゃん。これは気になります。
発祥のお店である、鳥中というお肉屋さんの本店がこの高島市にあるということでチェックイン前にたっぷりと購入し、ダイソーで買った炭で火を起こして焼き、メスティンで
炊いたご飯と共にいただく。甘辛い味噌ダレで味付けされてあるとんちゃんは、ご飯にもビールにもとてもよく合う。もちろんどちらもとてもよく進む。
そして目の前は琵琶湖。風もなく暑くも寒くもない気候。お酒と焚き火。キャンプにこれ以上なにが必要であろうか。最高の気分のまま、この日は入床。
旅に出ると普段より早く目が覚めてしまうのはなぜでしょうか。翌朝の起床は4時台。朝日は登り始め。
今回のキャンプツーリングにはハンモックを持ってきていたため、しばらく寝転がりながら朝日を待つ。この日は平日にもかかわらず自分以外にも多数のキャンプ客がおり、このキャンプ場の人気の高さがうかがえます。
コーヒーを飲んでからテントなどをたたみ、朝7時過ぎに六ツ矢崎浜オートキャンプ場を後に。管理人さんに気さくに話しかけられて話が弾んだりもしたし、このキャンプ場には良い思い出しかないくらい。いつかまた行きたいキャンプ場となりました。
2日目〜琵琶湖から京都、マイアミ浜オートキャンプ場まで
翌朝の始動が早いのには理由がある。実は琵琶湖、もとい滋賀県は京都とわりと近いのでせっかくだから行こうという欲張りをしたからであった。
宿泊地のある高島市から国道161号線を走り、大津市まで移動して、横にそれるような形で京都に入る。ナビ上1時間半ほどの移動…のはずであったがナビの調子が悪く、思うような道路に誘導してくれない。
理由は私のバイク。メイト90というバイクなのですが、車名にある通りにこのバイクは90cc。ナビは一生懸命に私を125cc以上じゃないと乗れない自動車道に乗せようとする。
ナビ通りに移動するとそこは自動車道の入り口で、乗れずにルートを再設定して移動するもそこはまた自動車道の入り口…という機械と私の意思の疎通に齟齬が生じたまま、気がつけば道は琵琶湖から離れ、実感のないまま私は京都に突入していました。
京都に来るのは何十年も前の修学旅行ぶり。せっかくだから伏見稲荷大社を見て、天下一品ラーメン本店でラーメンを食べたいという、まるで修学旅行の中学生のようなプランに基づき伏見稲荷大社までバイクを走らせるのですか、近づくにつれ渋滞は酷く、さらに近づくと道を歩く修学旅行生と外国人観光客が多く、バイクはさらに進まなくなる。
私がこの旅行に出たのは5月下旬。まさに修学旅行シーズン真っ只中な上、2024年は円安による外国人観光客が激増していた時期。
よりによってその時期に、京都といえばの観光スポットに行こうというのだから、それは混むに決まってるというもの。
ようやく着いてバイクを降りると、中はもちろん外国人と修学旅行生だらけ。千本鳥居をくぐる間も同様。TVとかでしか見た事がないインバウンドを初めて体感した瞬間でした。
人混みに耐えられず早めにバイクに乗り、京都の都市部を抜けて天下一品ラーメン本店に移動。混み切る前の11時代に店内に入り、天下一品ラーメンを食べる。食べ終わって外に出ると、マイクロバスから降りてきた中学生達が店内に入っていく。まさに修学旅行のようなルートを通ってきたのだなと、しみじみとした気持ちになって琵琶湖へと戻る。
山道を越えて大津市に戻る。道路沿いに琵琶湖が見えた瞬間、何故か懐かしい気分になる。国道18号線にのり、近江大橋をバイクで走る。本当に琵琶湖の上を走るような感覚。この旅一番のバイクに乗る事が気持ち良いと思える瞬間はこのタイミングでした。
渡り終えるたら国道559号線、別名さざなみ街道に入り、琵琶湖沿いに移動。これまでも琵琶湖を見ながら移動してきたのですが、このさざなみ街道から見える琵琶湖は見え方が違う。ところどころにヤシの木もあったりして、あらためて本当にここは日本なのかと思える瞬間すらあるくらいの景色の中を移動。
そうこうしているうちにこの日の宿泊地、マイアミ浜オートキャンプ場に到着。なぜ、日本なのにマイアミなのか…とも思えますが、さざなみ街道を走った後だとマイアミというのもなんか納得できる感覚になります。
このキャンプ場も琵琶湖を目の前にテントを張れるキャンプ場。準備を終えて焚き火を開始…しようとするが、この日は強風。焚き火に火をつけようとしてもつかず、もはや焚き火どころではない。風を遮るような道具はこの日はなく、だいぶ苦労をしながらなんとか調理をする。
ツーリングキャンプの時に行きたくなるような、景色の良いキャンプ場は標高が高かったり、湖や海が近い事が多く、そういう場所は強風になりやすい。普段のキャンプの時に持っていく風を遮るような道具も、持って行けるものに限りのあるツーリングキャンプでは持っていけず、他に人がいればなんとかなる事もあるかもしれないけども今回はソロ。前日とうってかわり、キャンプの厳しさの部分を感じながら割と早めにテントに入り、予定を詰めすぎて疲れてたせいか即就寝。
3日目〜あのベンチから名古屋港までと旅のまとめ
翌朝の起床は朝5時。日の出を見ながらコーヒーを淹れる。キャンプに来た時の楽しみの大きな楽しみの一つは朝にコーヒーを飲む事。マイアミ浜オートキャンプ場の売店にはオリジナルブレンドのコーヒー豆が販売されており、チェックインの時に購入していたので朝はこのマイアミ浜ブレンドのコーヒーをいただく。
アウトドア中に飲むコーヒーは、普段よりも何倍も美味しく感じるのは何故でしょう。この日もコーヒーをいただき、早い時間にマイアミ浜オートキャンプ場をあとにして、「あのベンチ」を目指します。
彦根市の琵琶湖のほとりにあるベンチは、何故か映えスポットとして有名らしい。場所は宿泊地からそこまで離れていなく、朝8時頃には着く事ができた。見たところ、本当に普通のベンチ。さいわい自分以外には人がおらず、とりあえずベンチに座る。
天気は晴天。座ると目の前には琵琶湖が一面に広がる。スタートした場所の近くも、昨日渡った近江大橋も見える。琵琶湖の広大さをあらためて感じる。その琵琶湖を一周したのだと実感が湧く。そしてこの旅もそろそろ終わるのだなと寂しくなる。
そんな事を考えながらベンチに座っていると、他に人が来たので席を譲る。そこから30分ほどでスタートの彦根港に到着。琵琶湖一周ツーリングキャンプ達成です。
そこからは名古屋に戻り、名古屋城を観光したりしながらフェリーの時間を待ち、仙台への帰路に着きました。
自分にとってこれは初めてのフェリーでの長旅であり、行く前はいくら調べ物をしても、いくら準備をしても不安で不安で仕方がなかったのですが、いざ出発してみると天気に恵まれた事もあって楽しくて楽しくて仕方がない旅でした。22時間かかるフェリーの移動も彦根城で見たひこにゃんも、初日に食べた近江牛のローストビーフ丼の美味さ加減もいまだに夢に出るくらいよい思い出です。
もちろんこうやってキャンプツーリングをする事は危険も制約もある事なので万人におすすめはしないですが、やれば世界の見え方が変わる…かもしれないですよ。また今回の旅で自分はすっかりと琵琶湖のファンになってしまいました。いずれまた琵琶湖を訪れ、今回やり残した琵琶湖汽船、ミシガンに乗ってのクルージングをしに行こうと思います。
そしてこの旅でキャンプツーリングに味をしめた自分は、数ヶ月後にまたフェリーでのキャンプツーリング旅に出たのですが、それはまた別の話です。
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