しまなみ海道 徒歩キャンプの旅 ‐ アドバイスとキャンプ地について!

しまなみ海道を徒歩で横断しました!サイクリングの聖地として有名なしまなみ海道で多くの方が自転車で横断をしていることはご存じかもしれませんが、実は徒歩での横断もまた違った素晴らしさがあります。目の前に広がる瀬戸内海を堪能しながらの2泊3日徒歩キャンプ旅をしてきたのでアドバイスとキャンプ地についての情報をお見逃しなく!

しまなみ海道海沿い写真

しまなみ海道とは?

まず最初にみなさん知っていましたか?実はしまなみ海道とは広島と四国を繋ぐ高速道路のことです。本州から陸路で四国へ渡るには三つの行き方がありますが、その一つ、「広島の尾道」から「愛媛の今治」を繋いでいるのがしまなみ海道になります。

★特徴としては広島-愛媛の間にある島々を経由するように高速道路が繋がっている事です。

高速道路ってことは自転車や歩行者は渡れないの?

高速道路でしか繋がっていないの?と思った方、安心してください島と島を繋いでいる大橋のすべてが自転車、歩行者、原付での横断も可能です。

しかし一部の島々の間では車両が載せられるフェリーが運航していますが、自動車、バイク、原付以外の手段では基本的に高速道路を使わないと広島ー愛媛は通行できません。高速道路を途中で降りることは可能で途中下車&観光といった事はできますが一般道で広島ー愛媛の間を通行することはきません。

さて、自転車、歩行者、原付の方の通行料金ですが僕が行った2022年の春の時点では自転車、歩行者は無料!原付の方は大橋を渡る際に50円の利用料がかかる仕様でした。ちなみに料金のお支払いは橋のどちらか側に料金箱が設置されているのでそこに現金を入れるかたちでした。

サイクリングではなくあえて徒歩でしまなみ海道を横断する魅力は、なんといっても瀬戸内海を堪能しながらゆっくり旅ができる事ではないでしょうか。徒歩であるいていると、波や潮の流れから雲のうごきなどゆっくりした物から普段注視しない物事を見て考える時間が増えますよね。

そんな普段考えない物事について感じながら歩けるのは、まさにとてもユニークなアウトドア体験になりますので是非おすすめしたいです。ちなみにバックパックを背負って徒歩キャンプをしているのは僕だけでした笑


費用と行き方

先ほど説明した通り、しまなみ海道は広島→愛媛愛媛→広島といった2パターンがあります。広島の尾道から行く場合は「尾道駅」から出発するのが一般的です。実際、今回は尾道駅から出発しました!

①尾道駅までの行き方と費用

「新尾道駅」という駅もあるのですが、観光地やしまなみ海道の出発地点からは少し離れているので注意してください!大阪方面からだと福山駅まで行きそこから在来線に乗り換えるのがいいと思います。

僕は今回は広島から向かったので広島駅から在来線「山陽本線」で「糸崎駅」までいきそこで電車を乗り換え「尾道駅」に向かいました。

広島から尾道駅への電車賃は1520円でした!移動時間は1時間50分ほどです。

もっと早く移動したい場合は新幹線などを使えば少ない時間で尾道に着けると思います。

②今治から岡山駅まで(帰り)

帰りに今治→岡山まで電車で移動したのでそちらの情報をのせておきますね↓↓

「今治→岡山」

今治駅から岡山駅までは特急で2時間ほどです。途中で四国と本州を繋ぐ瀬戸大橋を通過するので目の前に広がる瀬戸内海を見ることができます。

料金は特急自由席が5540円、指定席が6270円(乗車券込み)、もちろん鈍行だともっと安いですが、愛媛→香川→岡山と通るので時間はかかりますね。今回の旅では時間の都合もあり、四国での観光はほとんどできなかったので時間に余裕さえあれば鈍行列車&ゆっくり四国旅もいいと思います!

*ちなみにしまなみ海道を高速バスで通過し福山駅から岡山駅に行くルートもあります。料金と時間はは電車で四国を通るのとそんなに変わらないのでそちらでもいいかもしれませんね。

料金とルートまとめ

料金時間
広島駅➨尾道駅(広島方面)1520円2時間弱
福山駅➨尾道駅(岡山、大阪方面)420円20分
今治市➨岡山駅(四国➨本州電車ルート)5540円(自由席)2時間15分

徒歩キャンプの日程とキャンプ場について!

しまなみ海道は広島ー愛媛を繋ぐ島々ですので意外とキャンプ場はたくさんあります。中にはしまなみ海道(高速道路)からすこし離れた場所にもあるので、そういったキャンプ場に行くには車や自転車で向かうといいと思います。

残念ながら今回は徒歩での横断だったので歩いて行けるルート上にあるキャンプ場に泊まりました。

日程としては2泊3日。1日に30kmほど歩いた日もあったので、体力に自信がない方やもっとゆっくり観光をしたり他の島々を巡るなら4泊ぐらいの日程がいいのかもしれません。

以下今回泊まったキャンプ場を紹介していこうと思います。

①大浜崎キャンプ場

大浜崎キャンプ場
すばらしい景色を見ながらのキャンプ泊!

大崎浜キャンプ場はしまなみ海道の因島(いんのしま)と向島を結ぶ因島大橋を渡ってすぐ、因島側のところにあります。

徒歩の場合は大橋を渡るとすぐに階段で近くまでアクセスできるのでとても便利です。

海と大橋をすぐ近くから眺められる素晴らしいキャンプ場でした!!サイトはフリーサイトが2面あり区画分けされている場所が10か所ほどありました。

肝心の予約方法はシーズンによって変わるのですが7,8月以外であれば因島のしまおこし課に電話する必要があります。また利用方法もすこし特殊で電話により住所と名前を伝えると後日、郵送で銀行振り込みの納付用紙が送られてくるので指定銀行機関で支払う必要があります。

*ちなみに指定銀行は広島県や関西の地方銀行が多かったですが、三井住友銀行も使えるで安心です。納付用紙はキャンプ場利用日から数週間後に自宅に送られてきます。

僕が利用したのは5月の平日でしたが利用者は自分を入れて二組だけでした!のびのびと場所を選ぶことができ写真↑のようにとてもいい場所でキャンプができました。

利用方法、料金、アクセスをまとめておくので是非ご覧ください!

場所大浜崎キャンプ場 〒722-2101 広島県尾道市因島大浜町
料金1020円/テント 520円/1人用テント デイキャンプ100円/1人
利用方法   7.8月は管理棟に、それ以外のシーズンはしまおこし課へ電話(電話番号はウェブサイトにあります)
ウェブサイト     https://www.city.onomichi.hiroshima.jp/soshiki/38/46196.html
駐車場あり(サイトに隣接はできない)
トイレ複数あり
水場複数あり

大崎浜キャンプ場に宿泊した感想としては低賃金で泊まれる良いキャンプ場でした。炊事場やトイレがとても綺麗とはいえないキャンプ場でしたが、キャンプ慣れしている方には是非お勧めしたいキャンプ場です。

特にソロキャンプの料金が設定されているのもうれしく、旅人やバイカー向けのキャンプ場でもあります。特に区画サイトの一部はとても見晴らしがよいのでソロキャンプで是非泊まって欲しいです。

注意点として、駐車場が隣接していないのでキャンプ道具を運ぶ必要がある点は覚えておきましょう!車は近くの駐車場に止めれますが、坂をあるいて上る必要があるのでカートなども使いずらいです。バックパックや大きめのリュックがあると便利なキャンプ場でした!

②見近島キャンプ場

さてさて次は2泊目に泊まったキャンプ場、見近島(みちかじま)キャンプ場について書かせて頂きます。

実はこちらのキャンプ場は知る人ぞ知る★しまなみ海道の人気キャンプ場でもあります!キャンパーに人気な最大の理由は場所とアクセス方法で、こちらのキャンプ場は伯方島と大島の間にある無人島の中にありアクセス方法が徒歩、自転車、原付でしか来ることができません。

僕がキャンプ泊をした日は平日でしたがそれでも10組以上のキャンパーの方々がいました。ちなみにキャンプ場の広さはそれほど大きくなくフリーサイトなので20組も泊まればたいへん混雑な状況だと思います。10組でもある程度混んでいる状況なので、もし行かれる方は早めに行き場所取りをした方がいいと思います。

行き方やキャンプ場の詳細は違うこちらの記事で紹介しますのでここでは簡易的に内容をまとめておきます。

場所見近島キャンプ場(野営場)伯方・大島大橋からアクセス可能
料金無料
利用方法予約なし、先着順フリーサイト
ウェブサイトhttps://www.city.imabari.ehime.jp/kanko/spot/?a=187
駐車場なし。芝生サイト内へ駐車可能
トイレ2か所
水場あり

瀬戸内海が目の前に広がるので是非キャンプしてみてください!


徒歩キャンプのギア紹介!

ギア一覧写真

↑写真はギアの一部です。

今回は徒歩キャンプという事でギアの厳選が必要でしたが、僕が持っているギアはUL(ウルトラライト)ギアばかりではなかったのでそこは体力と気合いでカバーしました笑

持っていたギア一覧と特徴的なギアの紹介です↓

テント、マット、寝袋
・モビガーデン light knight 1/1 一人用(テント)

徒歩キャンプに最適な軽量テントです!Amazonで購入しました。ULテントは値段帯が高いのですがこちらはお値段が15000円〜17000円ほどと安めでコスパ最強のテントです。もちろん最軽量のテントではないですがそれでも付属グランドシートと本体、ペグ&ポールを合わせても1.5kgほどなのでとても軽いです。

・MEC エアマット

こちらは10年ほど前に購入したもので、Mountain Co-op Equipmentというカナダにあるアウトドアメーカーのものです。リーズナブルな値段で高性能な製品を出しているのですが日本ではあまり知られていないアウトドアブランドなのでカナダに行った際はぜひ訪れてください!

・MEC 寝袋(コンプレッサー袋つき)

写真の黄色い袋です。上と同じくMEC製のものでコンプレッサーバッグで圧縮されています。小さいですが重量はそこそこあり、新しいものに買変えたいところです。バックパックキャンプで寝袋を持っていく際はコンプレッサーバックがあるとスペースを有効活用できます。

調理系ギア
・MSR pocket stove

10年ほど前に海外で買ったMSRのガスバーナー型のストーブです。使用にはOD缶を使います。MSRのOD缶はそんなに売ってないので他のメーカーのと組み合わせて使っています。

・Moon lence ローテーブル

アルミ製のソロ用のローテブルです。安価ですが耐久性、使用性ともに問題なくとても気に入っています。数人でキャンプするときには椅子の近くに置けば飲み物や食べ物を置くテーブルとして、ソロキャンプの時には調理もできる万能型なのでおひとつ持っていてもいいかもですね。

・Primus アルミクッカー

こちらも10年ほど使っているので焚き火やバーナーにより黒くなってますが(汗)それでも問題なく活躍しています。キャンプ場や旅の途中のお昼ごはんでラーメンがささっと作れます!中にはOD缶がピッタリ収まるので収納スペースにも優れています。

ザック類
・MEC alpine50l(バックパック)

写真の青いザックです。こちらも10年前に購入したもので新しくはないですがまだまだ現役で使えますね。アルパインザックなのでサイドやヒップベルトに収納機能がないですがその分スマートな見た目になってます。しっかりした作りで防水機能もありますが、重量はそこそこあり1.8kgほどです。

・レインザックカバー

今回は使いませんでしたが、雨の時用にザック用のレインカバーを持っていきました。こちらAmazonで1000円ほどで購入したものですね。使用感はやはりザックカバーなのでカバーされている部分の表は防水してくれますが、背負う側が濡れてしまうのが難点です。

・携帯用バック

街に滞在している時やキャンプ場にテントを貼った後に周りを見て回る時には携帯型の小型バックがあるととても便利です。水や貴重品を入れて観光を楽しめます。重量も100g以下なのでおひとつあるととてもいいと思います。

その他ギアと一押し!
・モンベル ミニランタン

日本の大手アウトドアメーカーmonbellが出しているランタンの最小のものです。光量も少なくできるのでとてもおすすめです。重量、サイズ共にバックパックキャンプ向けの品ですね。

・Anker 20000(モバイルバッテリー)

徒歩キャンプでは2日以上電源が使えないこともあり大容量のバッテリーを持っていきました。電子機器では有名なAnkerから出ているもので20000mAhあれば携帯が4、5回は充電できます。重さはかなりあるので一泊二日のバックパックキャンプでは違うものがいいかもしれません

・ペニー スケートボード

今回の旅の目玉ですね!スケートボードで徒歩キャンプをしたらとても楽しいのではないかということで、ペニーを持っていきました。重量はスケートボードとしては軽いですがそれでも2,3kgはあるので少し重かったですがとても楽しい旅になりました!歩くのに飽きたらスケボーしながらぶらっとしたり、海沿いをボードで走るととても気持ちがよかったです。

他にも細かいギアは色々あるのですが今回はここまでにしておきます。バックパックキャンプの都合上、持っていきたいものを全部持って行けるわけではないので、必要なギアをサイズや重量で厳選するのもまたキャンプの楽しみの一つですね!


これから行く方へのワンポイントアドバイス

これからしまなみ海道に行く方への情報とアドバイス!

①事前に最終費用計算をしよう!

旅とは意外と交通費などにお金がかかるものです。事前に交通費や食費、宿泊費などを決めておくと無駄な出費が抑えられます。例えば今回の僕のしまなみ海道キャンプ旅の費用計算はこんな感じでした↓↓

まず交通費として広島から尾道と今治から岡山駅までで7000円ほど、食費としてはインスタント食を2000円ほどと現地での消費で4000円を設定しました。最後に今治での宿泊で4000円ほどのホテルに泊まるので合計で17000円は確実にかかるのがわかりまよね!

ここからさらに余裕を持って費用計算をするので旅の費用は20000円程度と推測できます。もちろんここからさらに地元の東京に行くのに新幹線代やバス代がかかりましたので使った金額で言えば2万円では全く足りないのですが笑

②日程、他のルートと緊急アクセス

しまなみ海道は70kmほどあるので徒歩での旅だと最短距離でも2泊3日、島々を観光して回るのであれば一週間ほどあると余裕のある旅行になっていいと思います。

また島と島のアクセスに船を使うこともでき、船でしか行けない島もあるので是非興味がある方はフェリーを使って観光をしてみてください。詳しい情報はこちらのサイトに記載されています!

https://www.oideya.gr.jp/accessibility/shimanami02.htm

旅の途中での怪我や事故での緊急ルートとして船を使えば移動も少なく済みますし、地域のタクシー会社の電話番号を控えておくのも重要です。どんな時でも携帯の充電は必要になるのでモバイルバッテリーの電池残量には特別気を使って旅をしましょう。

↑の写真は途中の島から今治行きの船の写真を撮ったところです。船が到着する1時間前からしか発券されないそうなので注意してください。

水と食べ物について

自販機は結構な数があちこちにあるので水の心配もそんなにいらないです。コンビニはルートによってはそんなにない島もあるので食糧はある程度あったほうがいいとも思います。

バックパックキャンプの都合上、食料はインスタント類が多くなるので乾燥野菜や栄養バーなどでなるべく栄養の偏りが減るように気をつけてみるのもお勧めです。1日に歩く時間が多ければ多いほど、栄養とエネルギーについては準備段階で何を持っていくのかとカロリー計算はしておくべきですね。

④ザックギア選びと体力について

70kmを歩くのでザックは自分に合ったものを選びましょう。合わないザックでも1日目は大丈夫ですが、二日目以降に背負った時に辛くなってくるのが長距離バックパックの辛いところです。アウトドアのショップでザックが置いてあるところでは中に重量を入れて使用感を確かめられるので購入の際は試しに背負ってみることをお勧めします。またしまなみ海道にはサイクリングの休憩所が何箇所かあるので雨宿りもできますよ^^

体力についてもいきなり10キロ以上を歩くのは足の負担が大きいので、事前にある程度運動やウォーキングをしっかりしてから徒歩キャンプに挑みましょう。

以上今回のしまなみ海道徒歩キャンプの旅でした!まだまだ色々なアウトドア情報を載せていくので是非ご覧ください。