自然体験とは? 自然中で遊んで・学ぶ!野外教育のメリットについて

自然体験とは? 一体何を指す言葉なのでしょう。意味はその名の通り自然を体験する事であり、自然環境に触れて実際に体で体験し楽しみながら学びを得る事を言います。野外教育という言葉も同じく使われており、子供のうちから野外活動や自然に触れて育つことで現代の日本では日常的に体験できない事から自身への成長を促すものです。海外では野外教育の重要性や理解度が高く、筆者が海外で実際に学び体験してきた野外教育、自然体験の概要とメリットについて今回は紹介していきます。


カヌーをしている人の写真。自然体験を感じさせる写真。

自然体験とは一体何!?野外教育について

自然体験という単語を聞いたことはあるでしょうか?自然体験という言葉の意味は単純に自然を体験することです。例えばキャンプや登山、スキーやスノボも立派な自然体験です。同じような単語で野外教育という言葉があります。こちらは自然体験を通して自然の中で教育を受け学びを得る事をさす言葉です。

日本では野外教育という単語をに聞き覚えがない方も多いですが北米や欧州ではかなり一般的な教育で認知度は高いです。実は聞き覚えがないだけで日本人も小学校や中学校で自然教室や学校の行事などで自然体験をしますよね!

地域によって差が出ますが学校行事で年に一回くらいは山の中や自然に囲まれた場所にいったことはあるのではないでしょうか。

学校行事での自然体験一覧
林間学校、自然教室、登山、スキー教室やサマーキャンプなど!実は日本の義務教育の過程でも自然体験は盛りだくさんですよ

海外では自然体験の重要性がより理解されていて学校によってはプログラムや専攻に野外教育を中心として行うものがあったりとより内容や過程がレベルの高いものになっています。もちろん日本でもグローバル化の影響で少しずつ野外教育、自然体験の重要性について理解が深まりつつありますが、より教育的なプログラムを行っているところは日本でも多くはないのが現状です。

ご存じの方は多いと思いますが日本では昔からボーイスカウトが存在します、これも立派な野外教育的な側面をもつ団体です。しかし昔からありますが、一般的に参加する人が多いかと言われるとそうでもなくごく一部の野外活動が好きな人が入団して過ごす団体というのが普通の人の認識なはずです。


自然体験・野外教育のメリット

実は自然体験・野外教育には明確なメリットがいくつかあります。例えば最初にあげるとすると自然体験は人間の右脳を発達させると言われています。

右脳の発達

よく聞く話だと思いますが、人間の脳は左脳が言語や計算を司り、右脳が感情や直感など感覚を感じる場所だと言われています。自然の環境というのは、計算や言語とはかけ離れた世界ですのでそこで何をみて何を感じるかはその人次第ですが、右脳を発達させるのに最適な環境です。

特に子供や成長期に入っている大人と子供の境目の年頃にはとても良い影響を与えるのが自然体験です。

野外教育というのは自然の中で教育を受ける事を指しますが、その内容は千差万別です。時には火おこしをしたり、シェルターを作ったり、動物の痕跡を探したり、カヌーや登山などのアクティビティをしたりもします。

その中で何か鍛えられるかというと環境に対する問題解決能力がまず一つ目です。自然の中では同じ状況というのが起こりにくく、毎回その時によって様々な問題に直面します。例えば火おこしをしたいのに木々が湿っていたり、着火が上手くいかなかったり、燃やすものが少ない時などです。

その時にその場にある状況で最善を尽くし結果を出すのが野外教育の本質的な側面の一つです。この問題解決能力については実は社会に出てからも度々必要になる能力で会社や学校、人間関係や恋愛など応用力を求められる状況において力を発揮するものです。

クリティカルシンキング

もう一つは自然について感じ、考えることで物事の過程についていろいろな側面から深く考える癖がつきます。この物事に対してより深く考える工程を海外でクリティカルシンキング(Critical Thinking)と呼びとても重要視される事です。

例えば野外教育では、森の中に木が一つだけ生えていたとして、その過程を考えたりする事もあります。なぜ一本だけ生えているのか?どうしてここに生えているのか?土の質なのか?水の性質なのか?考えるべき事は沢山あり、その答えや考え方は人によって結論が違うことも多々あります。

この物事の過程や結果について深く考える癖というのも人間が現代社会で生きていくための力と言って過言ではないですよね。

あえて最後に言うならば自然体験・野外教育のメリットとしては楽しく学べるというのが最大かもしれませんね。勉強しかりスポーツでも強制される努力ほど辛いものはありません。楽しみながら無意識に人間としての生きる力を向上させるのが自然体験・野外教育の最大の魅力ですね!

Forest Kraft Outdoorsの野外教育アクティビティの特徴としてより楽しく、その状況や人に合った体験を通じて人間としての生きる力を伸ばすというものです。興味がありましたら、ぜひお問い合せから気軽にご連絡ください。


実際にできる自然体験・野外教育について

実は日本で実際にできる自然体験はとても多いです。なにせ日本という国は自然がとても豊かで山と海に囲まれた土地で成り立っているからです。山や森であればキャンプや登山、川や海であればカヌーやサップに海遊びなどできることは無限大です。

もちろん危険度が高いアクティビティを楽しむ場合は専門家の同行やツアーとして正式に参加するのが安全、安心で一番良いです。

夏のおすすめ自然体験といえば自然の中を歩いてみる事ですね。登山だとそれなりに体力を使うので短にある自然道を探して歩いてみましょう。都会や人工物のない空間にいるだけで、いつもと違った刺激がありリラックスできると思います。

冬であればスノーシューなどもいいですね。スキーやスノボードだとある程度の経験や運動神経が必要になりますが、スノシューであれば歩くだけなので特に必要ないです。

野外教育は一定の知識と技術が必要になるので経験者や指導者が必要になってきますが、簡易的なものであれば家族で行う事も可能です。例えば、森の中で動物の糞をや痕跡を探してみたり、違う種類の木を探してみたりしてその考察を子供にさせてみて下さい。

もちろん正解がわからない場合でも大丈夫です。コツとしては理由を深く考えてみる事です。答えが出なかった場合は携帯や家に帰った後にパソコンで調べてみるのもありですね。家族とその経験を共有するのはとても良い体験になりますよ!

このサイトの運営者である筆者は野外教育のフリーランス業も行っていますので気になった方がいればご連絡ください!アドバイスや簡易的な質問もお待ちしてます。


自然体験を行う際の注意事項!

さて自然体験を行う、参加する際の注意事項です。第一に自然というのは人間が制御できるものではないということを理解しましょう。安全の対策をとっていても不足の事態等のは起こりますし、逆に対策をとっていないと危険がつきものです。

山の中や森の中を歩く際は遭難には十分に注意しましょう。小さいお子さんがいる場合は決して目を離してはいけません。野生動物に攻撃されたり、突然の雨で低体温になったりと起こり得る危険は様々です。

ツアーや指導者がいるアクティビティでも万が一の事態というのは起こりえます。少しでも危険だと思ったなら引き返したり、ギブアップするのも本当に大切な勇気です。

初心者の方であれば最初は経験者やツアーに参加して、ある程度スキルや自信がついてから万全の対策をとって自然体験をしましょう!

脅してしまうようですが、自然というものに畏怖を抱きながら体験するというのは本当に大切な事です。もちろん、ほとんどの場合は安全が保証されています。アクティビティツアーやガイドさんはプロフェッショナルなので安心して自然を満喫して下さい!