
冬キャン といえば、一番の醍醐味でもある焚き火!暖をとったり、調理に使ったり、チルタイムなど使い道は様々ある焚き火ですが、今回は焚き火をメインに楽しむためのギアをご紹介します。キャンプで、より非日常感を楽しめるかと思いますので、ぜひご参考にしてみてください。

焚き火を楽しむ前に
まず焚き火を楽しむ前の事前準備をしましょう。各キャンプ場のルールに従って、焚き火台・焚き火シートをセッティングしましょう。風が強い時は事前に風防もセッティングしておくと安心でしょう。

次に焚き火に必要な薪を購入しましょう。薪の種類は大きく二種類あり、火がつきやすい針葉樹(マツ・ヒノキなど)と、燃えにくいけれど燃焼時間が長い紅葉樹(ナラ・サクラなど)があります。
針葉樹は火がつきやすいため、初心者にお勧めです。また燃えやすいので、料理中に火力アップしたいときにも活躍しますが、燃焼スピードが早いので、ある程度の薪の量が必要になってきます。
次に広葉樹は火がつきにくく燃えにくいので、はじめは着火剤があると安心です。大きく一気に燃え上がると言うよりかは、ゆっくりじっくりと一定の火を保ってくれるので、長く安定した焚き火を楽しめます。
それぞれ希望や用途に合った薪を購入して、焚き火を楽しみましょう!
キャンプ場の使用している薪や量によって異なりますが、1束で平均約1時間半~2時間程度焚き火が楽しめるかと思います。
バトニングナイフ
希望の薪が購入できたら、バトニング作業を楽しみましょう!

バトニングとは、アウトドアナイフで薪を燃えやすい細さにカットすることを指します。購入した状態では薪が太く燃えにくいので、燃えやすくするために細い薪を作っていきます。細い薪を作ることで、着火が一段と簡単になったり、すぐに燃焼しやすいため調理中火力アップしたい時にも使えます。冬キャンプでは、夕方になるとバトニングの音があちらこちらから聞こえてきますよね。
キャンプに来た!と、実感する音の1つでもあります。バトニング用ナイフは、たくさん種類が出ているので、ナイフの長さや柄の握りやすさなどから自身のお気に入りのアイテムを選びましょう。
焚き火を行うのにバトニングは必須作業です。その時にお気に入りのアイテムを使うと、とてもテンションが上がりますよね!ちなみにおすすめのバトニングナイフについてまとめている記事はこちら!
また、薪を1〜2回で割れた時の気持ちよさは癖になります。冬の乾いた空気に、カーンカーンと響く音は冬キャンプの風物詩。この薪を何回で割ろう!など、自分自身との小さな戦いでもあり、こっそり楽しいイベントでもあります。思わず夢中になってしまって薪を割りすぎることがあるので、注意してくださいね。
また、薪割り台として安定した石や丸太があるととても割りやすいのでおすすめです。
薪がある程度割れたら次はフェザースティックを作って楽しみましょう!
フェザースティックとは、細くカットした薪の半ばから先端にかけて、さらに燃えやすくするため工作します。バトニングナイフなどのアウトドアナイフを使って、薪を削り落とさないように細かく削っていく作業を指し、フェザーの名前の通り羽毛のような仕上がりになります。この削り落とさないギリギリの絶妙なラインが難しくもあり、楽しい作業の1つでもあります。フェザースティックを上手に行う方法はYouTubeなどにもたくさんアップされているので、ぜひキャンプ前に予習してみてはいかがでしょうか?
さらに向上心があると、一つ一つの工程を楽しむことが出来ます。上級者になると燃やすのがもったいないくらい芸術的な作品に仕上がることも。最初は力加減が難しく感じ、なかなかうまくできないかもしれませんが、回数を重ねるごとにレベルアップしていくのを実感でき、薄く削るコツが掴めた瞬間は病みつきになるでしょう。
ファイヤースターター
バトニング・フェザースティックの準備ができたらいよいよ着火です!

着火ももちろん手間をかけて楽しみます。着火剤を使ってしまえば手っ取り早く火がつきますが、今回は焚き火を楽しむために着火剤は使用しません。
麻とファイヤースターターを使用して着火しましょう。
麻は100円ショップなどでも売っているので手軽に手に入ります。まず紐状になっている麻をほぐして空気を含ませるように広げていきましょう。この時にしっかりとほぐすことがポイントです。細い繊維で火花をキャッチし着火へと繋がるので、一本一本束にならないようにふわふわにほぐしましょう。気温の低いキャンプ場だと手がかじかんで思うように動かなかったりもします。
しっかりとほぐすのが着火しやすいコツなので、キャンプ前日など事前にほぐしておくと良いでしょう。
ふわふわにほぐした麻を、フェザースティックに巻き付け焚き火台底にセットしたら、ファイヤースターターで火をつけます。何回かロッド部分にストライカーを擦り付けると火花が散ります。火花が麻に飛び、火種から炎に変わったら着火成功です!後はあまり触りすぎず、優しく空気を入れフェザースティックに燃え移るのを待ちましょう。火花から火種に変わり、うまく着火でき炎へ変わる瞬間は、ついつい最後まで息をのんで見届けたくなる瞬間でもあり、うまく火が付いたときは思わずガッツポーズが出てしまいます。
着火剤を使えば1分かからず放っておいても着火できる作業ですが、焚き火を楽しむことをメインに、イチから手間をかけて作り上げ育てた焚き火だと少し愛着が湧いてきませんか?
時間がたっぷりあるキャンプだからこそ、焚き火をメインにあえて手間や面倒をすることでより楽しみが増えてきます。キャンプに慣れている方も、一度原点に戻りファイヤースターターで着火するとまた新鮮な気持ちで楽しめるでしょう。
火吹き棒
次に火力調整のための火吹き棒を使って、焚き火を楽しみます。ハンディファンやサーキュレーター、エアポンプを使えば手軽かつ効率よく火を調整することができますが、手間をかけて焚き火を楽しむためにあえて火吹き棒を使用します。
火吹き棒は伸縮タイプでコンパクトに収納できるものがほとんどです。こちらもさまざまなブランドが長さや色など様々な種類が出ているので、お気に入りのアイテムを見つけてください。少ない息で、酸素を効率よく送り込むことができるタイプもあり、女性でも手軽に使えるものもあります。
また、火吹き棒の良い所は決まったところへピンポイントに風を送り込むことができます。ハンディファンなどは全体に風を送り込むため、細かい場所へ向けての火力アップには向いていません。また風力が全体に行き届くため、灰が周囲に飛び散ってしまうこともあります。火吹き棒は、自身で風量の調整ができるため焚き火台の周囲を汚さずに使うことができるのも嬉しい点です。
ご自身がイチから作り上げた焚き火を、細かく火力調整して丁寧に保ち続けようとするのも焚き火の楽しい点です。その中でも安定した火を保ち続ける為に、火吹き棒は重要な役割を担います。マイ火吹き棒で、自身が育てた焚き火を大切に守りましょう!
アートファイヤー
焚き火をある程度楽しめたら、少し変化を加えてみましょう。焚き火の炎は精神的にもリラックス効果をもたらし、見ていて飽きないというのは有名ですよね。ですが、炎の色が変わる少し変わったアイテムでより焚き火を楽しむことができます。
こちらはお子様がいるファミリーキャンプやグループキャンプでも大人気!盛り上がる事間違い無いです。ソロキャンプで興味があるけれど一人でするには恥ずかしいな・・・と感じる方は、風防や陣幕で周囲からの視界を遮って、こっそり自分の世界で楽しむのもいいですね。
アートファイヤーといった炎の色が変わる商品は、100円ショップでも販売されており手軽に購入できるので、一度お試しで使ってみてはいかがでしょうか。使い方はいたってシンプルなものが多く、袋ごと焚き火の中に投げ入れるタイプが大半。またたくまに焚き火の炎の色が変わり、エメラルドグリーンや紫、ピンクや黄色などとても幻想的な色へ変化します。
1袋で約15分程度楽しめる商品がほとんどですが、色の変化による美しさは想像以上、あっと言う間に時間が経ってしまいます。繊細な色変化を持つ炎は、写真や動画ではうまく色が映り込まず、まさに一見は百聞にしかずとはこの事で思わず老若男女問わず見入ってしまうでしょう。
是非一度商品を見つけたら、焚き火のスパイスとして間違いなく楽しんでいただけるかと思います。
まとめ
今回、焚き火を心から楽しむためのお勧めギアを紹介させていただきました。何回もキャンプで焚き火を経験している方も、一度通った道をもう一度原点に戻り体験することでまた違った楽しみ方が見えてくるかもしれません。また焚き火を初めて行う方も、是非ご自身でお気に入りのアイテム・キャンプギアを見つけて、焚き火をメインとしたキャンプを楽しんでみてはいかがでしょうか?
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