キャンプでの楽しみのひとつといえば、やっぱりキャンプ飯ですよね。私もキャンプに出掛ける前に「今回はどんなキャンプ飯を作ろうかな〜」と、ついスーパー内をウロウロしながらボーっと考えてしまうことがあります。季節に合わせた四季の食材を使った料理にするか、または家では作りづらい燻製料理にチャレンジしてみるか。やっぱりキャンプ飯はキャンプの大きな醍醐味のひとつですね。
そんなキャンプ飯、せっかくならクッカーやカトラリーにもこだわって、アウトドアの雰囲気を最大限に味わいたいものです。今回は、そんなカトラリーのなかでも意外と見逃しがちな「 キャンプ箸 」についてレビューしてみたいと思います。
アウトドア専用の箸とは?
食事をするだけなら家庭用の普通の箸や割り箸でも十分事足りると思いますが、せっかくのキャンプですからアウトドアの特別な雰囲気を楽しむためにも、キャンプ専用の箸を使うことをお勧めします。自然に囲まれた中でのキャンプ飯は特別な空間、体験ですから、やはりカトラリーも日常とは異なるものにこだわってみたいです。
アウトドア専用の箸といっても様々な種類がありますが、コンパクトさを追及した折りたたみ式の箸は人気があります。中央の接続部分がネジになっていて、使用時に繋げて使う仕組みです。かさばらないのでクッカーやメスティンなどに収納しやすく、スタッキングに便利です。
どんな種類があるのか?
アウトドア用の箸にはどんな種類があるのか、下記に挙げてみました。
チタン製箸チタンは非常に軽量な金属で、アウトドアには理想的な素材です。腐食や錆にも強く劣化しにくい特徴があり、折れたり曲がったりしにくく、キャンプなどのハードな環境に向いています。チタン特有の光沢と高級感があり、耐熱性も高く熱伝導率も低く抗菌性も高く、箸に向いた金属と言えます。他の素材より価格が高いですが長く愛用できます。
ステンレス製箸強度が強く曲がりにくく錆びにくい性質があるので、水回りでも安心して使用できます。チタンに比べるとやや重いですが、耐熱性や熱伝導率は同じように低く長持ちします。汚れや臭いも付きにくい素材です。チタンに比べかなり安価に手に入り、適度な重さがあるため、使用感が楽しめます。
プラスチック製箸非常に軽く安価で手に入ります。強度はありますが熱にはやや弱く、折れたり曲がったりする可能性もあります。カラフルでバリエーション豊かなデザインが揃っており、お子様やお手軽キャンプに適した素材と言えます。
木製箸質感、手触りが良く木目の美しさや色合いを楽しめます。適度な摩擦で食材が掴みやすいのも特徴で実用的な素材と言えると思います。熱を伝えづらい性質ですが、たき火の近くに置いて燃えないように注意が必要です。また、湿気と乾燥に弱いので、長時間水に漬けたり直射日光に当てるのも避けたいところです。
折りたたみ箸コンパクトに収納でき、持ち運びに便利です。クッカーやメスティンなど小さなスペースに収納出来ます。シンプルで実用的なものからオシャレなデザインのものまで多種多様です。
アウトドアだけでなくお弁当にも最適で、携帯性と実用性を兼ね備えていますので、キャンプに向いていると言えます。
それぞれの素材に特徴があり、利点と欠点がありますので自分のスタイルにあわせて選んでみてはいかがでしょうか?
100円ショップの箸はちょっと・・・
折りたたみ式の箸はスノーピークやモンベル等、いわゆるアウトドアメーカーからも販売されていますが、2,000円~5,000円と結構なお値段がします。チタン製だったり超軽量仕様だったり、こだわりの逸品も多く存在しています。ただ、さすがに箸にそこまで出費するのは厳しいように思うので、もう少しリーズナブルな価格帯で探してみたいと思います。
リーズナブルといったら100円ショップ。折りたたみ箸は100円ショップでも購入することができます。もしかしたら店頭のアウトドア売り場で見かけたことがあるかもしれませんね。よく韓国料理店で出てくるようなステンレス製の箸で、やはりネジで繋げるセパレートタイプになっており、収納用のシリコンバンドも付属しています。
ステンレスなのでお手入れが簡単で、熱にも強く丈夫なのですが、個人的にはツルツル滑って使いづらいという印象です。箸先には滑り止めの溝が彫ってあるのですがあまり効果はないように思います。持ったときの重さや硬さ、冷たさ、また口に接触したときの感覚が私はあまり得意ではなく、出来れば木製のものがないかな、と思いネットで探しておりました。
SUNDICK 携帯用木製箸の使い心地
今回ご紹介するのはAmazonで見つけた「SUNDICK 携帯用木製箸」です。携帯に便利なカラビナ付きの専用ケースが付いています。購入時の価格は税込550円。送料込みの値段なので、非常にリーズナブルです。
天然マホガニー材使用の木製の箸で、100円ショップのアウトドア用箸と同様に真ん中でネジで繋げるタイプです。マホガニー材とは、高級感のある深みのある赤みがかった木材です。柔らかく加工がしやすく人気のある材質として知られています。留め具の部分は金色で木材に馴染んでいます。ネジ部分も1センチ近くあり、使用中に外れてしまう心配はなさそうです。また、箸先は丸い加工ですが持ち手の部分が四角く加工されていますので、テーブルから転がり落ちる心配も少なくなっています。リーズナブルなのに質が高く、コスパが非常に高いギアだと言えます。
キャンプ場ではやはり金属製より木の箸がよく馴染むと思います。軽くて手にもよく馴染み、ステンレスの箸のような硬さもなく違和感はまったく感じません。キャンプだけでなく普段の弁当などにも使えそうですね。
箸の長さは約21センチ弱。長すぎず短すぎずで、使いやすいサイズです。重さも特に違和感を感じません。食べるときに口に当たった際、金属だと不快に感じる人もいるかもしれませんが、木製なら安心です。
収納時のサイズは柄の部分は約11.5センチ、先の部分は金具も含めて11センチ弱です。このサイズでしたら問題なくメスティンにも入りますね。柄の部分は四角い形状で転がり防止になっています。
カラビナ付きの専用ケースのサイズは縦約13.5センチ、横は5センチ。キャンプ場にも馴染むサンドカラーになっています。マジックテープで止める形になっています。カラビナが付いているので、小さくてもバッグや収納袋に付けておけば失くす心配はなさそうです。
ちょこっとカスタム
お折りたたみの箸は、接続部分のネジが使用中にゆるんでくることがあります。今のところ「SUNDICK 携帯用木製箸」を使用していてまだゆるみを感じたことはありませんが、個体差もあるかもしれませんので、ゆるまないためのお勧めのカスタムをご紹介します。
それは接続部分にパッキンをはさむ方法です。パッキンとは配管などの接続部分にはさんで漏洩や異物混入を防止する、おもにゴムで出来たリング状の部品のことです。「Oリング」とも呼ばれているようで、小さい輪ゴムと思って頂ければ想像しやすいかもしれませんが、伸びたりはしないようです。配管などで使用するので、ホームセンターの水道等の水回り関連の売り場においてあります。
これを箸の接続部分に挟むと摩擦でネジがゆるまなくなります。パッキンは小さいので失くさないようにご注意ください。予備も含めて多めに購入しておいた方が良いかもしれませんね。また箸を洗うときは繋げたまま洗った方がパッキンを失くさずに済むと思います。
違和感なく、むしろゴールドとブラックでオシャレ度が増した感じもあります。
これで折りたたみ箸の最大の欠点が解消され、ストレスなくキャンプ飯を楽しめるかと思います。
まとめ
さて、「SUNDICK 携帯用木製箸」について書いていきましたがいかがでいたでしょうか?今回私はコスパの良いものを選んでみましたが、この商品以外にも木製の携帯用箸はたくさんありますので、ぜひお好みのものを見つけてみてください。箸ひとつでも、たとえリーズナブルなギアであっても、自分の気に入ったものを使うことで気持ちも雰囲気も大きく変わると思います。木製の箸の良さが少しでも伝わってくれたら嬉しく思います。
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