こんにちは。今回は、主にバックパックでソロ、デュオでアウトドアをしている自分がよく使っているチタン製 軽量クッカー、エバニューTi.ULPot 600の紹介をしていきたいと思います。アウトドアを始める方も、長く続ける人にもおすすめしたい商品です。
- Ti.ULPot600のスペック
- 自分がTi.ULPot600を使う理由
- スタッキングの例
- こういう人には向かないかも
- まとめ
軽量クッカー Ti.ULPot600のスペック
径 | 124mm |
深さ | 52mm |
重量 | 95g |
容量 | 600ml |
実際に計ったところ、径と深さは、内径によるものでした。ご参考までに。また、重さに関しては、93gでした。笑使いすぎて煤まで付いてるのに、メーカー表記を下回る嬉しい誤算です。笑
取っ手にはシリコンのチューブが付いており、直接火に当たっても、そうそう溶けません。
最近エバニューからチューブだけ別売りされている商品も出ましたが(赤いチューブがダサいとのユーザーからの声もあったからなんですかね?)、自分はむしろ溶けかけてる部分のあるこの赤色に、愛着を持っています。
またこのように、200ml,400mlの表記もあります。自分は特に意識して使ってないですが、コーヒーやスープ、インスタント味噌汁、が大体160ml袋ラーメンが大体450mlなので、ある程度目安になるかと思います。
注ぎ口があるのも優秀で、ファミリーキャンプなど、ガッツリと装備を持っていく人には、注ぎ口のある大きいシェラカップとしての役割もあるかもしれません。
自分が 軽量クッカー Ti.ULPot600を使う理由
容量とサイズ感が絶妙な軽量の平型鍋である事
アウトドアシーンに於いてのクッカーは大まかに分けると
- Pot型(深型のクッカー)
- 鍋型
- フライパン型
この3つに分けられるかと思います。
自分もULスタイルでアウトドアをする際は、チタンマグ等をクッカーとして持ち運ぶ事もありますが、調理の汎用性という観点から見れば鍋型のクッカーは、使いやすさ、後述しますが燃費のバランスが非常に高いな、と感じます。
また600mlという容量がとても秀逸で、袋ラーメン、コンビニやスーパーで買ったおでん、マ・マーの早茹でのパスタなどが、きっちり調理できます。
ちなみに自分は家でチキンラーメンを食べるときにも使っています。
軽さは正義
満水600mlが入り、重さが100g以下というのは、バックパックでアウトドアをする人間からすれば、非常に大きなアドバンテージになります。近い容量の鍋型クッカーで、同じエバニューのTi 570があります。
自分も山に入る際はTi 570を持っていく事は多々ありますが、簡単な調理をキャンプでしたい、食事をしながらのんびりしたい、と思う際は、多用しています。
また取っ手がしっかりしており、鍋として100g切っているのは、他のメーカーを見てもあまりないのではないかなと思います。
お湯が湧くのが早い
鍋型、フライパン型クッカーのメリットとして、お湯が湧くのが早い点が挙げられます。熱を受ける面積が、Pot型よりも広いため、熱伝導効率が良い、という事ですね。
なお、TI.ULPotシリーズの特徴として、0,3mmという薄さで作られた鍋という特徴があります。これは燃焼効率、ひいては、燃料の節約に非常に貢献するポイントであると思います。
きっちりと風を避けていれば、直噴式のバーナー(SOTO ウインドマスター、TOAKSのアルコールストーブなど)を使っていたとしても、お湯が湧くのが早いと感じます。また余談かもしれませんが、Pot型のチタン製品よりもトロ火での保温効率がとてもいいです。
これも0.3mmという薄さの恩恵かもしれません。おでんを温め続ける、クタクタに野菜を煮込む、そういうシーンで部類の強さを発揮します。
軽量クッカーTi.ULPot600のスタッキングの例
ここからは、スタッキング中毒の自分のこだわりが詰まっています。笑
アルコールストーブの場合
※SEA TO SUMMIT Xメッシュマグ
※風防兼五徳として、MUNIEQ X-MESH STOVE Lサイズ
※TOAKS 折り畳みスポーク
※エバニューアルコールボトル60ml
※自作のアルコールストーブ
※地面にダメージを与えないためのカーボンフェルト
※火傷しないために、MUNIEQのレザーパット
※蓋、兼、お皿として、エバニュースタックディッシュ
これらをスタッキングしています。ここは、自分のこだわりポイント!ですが笑、
エバニューのアルコールボトル60mlは,満水ギリギリまで入れると、約80ml近くまで入りますので、一泊二日の行程では、充分な量を持ち運べますね。笑
また、自分は既製の蓋は使いません。Xメッシュマグや、MUNIEQの五徳がハマらないので。
エバニュースタックディシュを使うと、蓋にもなり、枝豆、サラミ、ポテチなどを乗せる簡単な皿になり、スタッキングの蓋として、お湯を沸かす際の蓋として、非常に収まりがいいです。何より、Ti.ULPot600は鍋型という特性上、短いカトラリーとの相性がとても良いです。
折り畳みスポークなどの短いカトラリーは、スタッキングのしやすさがある反面、Pot型のクッカーは、深いので届きづらいなど、相性は悪く感じます。その点を見ると内径52mmという深さは、カトラリーを選ばないという点で、非常に使いやすい鍋です。
折畳む系や、短い系のカトラリーで窮屈さがないのは、のんびり時間を過ごす上では大きなメリットかと思います。
OD缶の場合
※プリムス P-116 フェムトストーブ
※110 OD缶
※MUNIEQのレザーパット
※TOAKSのスポーク
※エバニュー スタックディッシュ
こちらは上記の熱源をガス缶に変えただけですが、スタックディッシュを蓋に使用することで、きっちりとスタッキングすることができます。風や環境に左右されづらく、安定して使いやすいガスバーナーのメリットを生かす形になります。
Ti.ULPot600はこういう人には向かないかも
焚き火などで調理をしたい人
やはり熱効率という観点では、鉄やアルミのクッカーには劣ります。そもそもチタンという特性上、熱され難く、冷めやすいです。
焚き火で出る火の温度は、ガスやアルコールストーブのような青い炎よりも温度が低いので、鉄やアルミなどの、クッカー自体の温度である程度温め続けるというのは難しいと感じます。そうなると、火に当て続ける必要性が出てしまうため、常に火をくべ続ける必要があります。
焚き火でのんびり、そのような調理には向きません。
焼き物、炒め物など、しっかり目に調理したい人
コーティングされていないアルミクッカーなども同様ですが、チタンクッカーは、焼く、炒めるには向きません。
一回なんでダメなんだろう?と思って、家であえて炒め物をしてみたことがあるのですが、クッカーそのものが暖かくても、食材にそれを伝えられないんだな、と思いました。食材の温度や、野菜などの水分を出しつつ調理ができなければ、焼く、炒めるは成立しないので、
Ti600に限らず、チタン製のクッカーは、煮る、沸かす、蒸す、クッカー内に入っている水分を生かす方法に特化しているなと思います。
まとめ
調理の幅は限られますが、バックパックアウトドアマンの自分としては、軽さ、容量、使いやすさ、全てに於いて非常に汎用性があるクッカーだと感じます。
ちょっと外で調理をしたい、軽量装備で自然の中でのんびりしたい、そんな方にはとてもおすすめのクッカーです。
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